スタッフインタビュー

interview

気持ちが鎮まるまで見守ることを大切にしています。

夫の介護のために

私は若い頃は地元の百貨店で婦人服の販売をしていました。12年前に夫が指定難病を患ったことがきっかけで、訪問介護員2級養成研修課程修了(旧:ヘルパー2級)資格を取得しました。しかし資格だけではこれからの夫の介護に不安ありましたので、特別養護老人ホームに勤務して、実際の介護現場で体得に努めました。ところが勤務を始めて7ケ月ほど過ぎると思っていた以上の勤務体系で体重が8キロ減ることにつれて、自分の体力も落ちてしまい、主人の介護がままならなくなりました。夫の介護と仕事の両立をするためにパソコンでインターネット検索をしていると稲木ケア・サービスを見つけて、早速応募させていただいて入社しました。夫の介護と仕事での介護の両立ができる勤務シフトを組んでいただくことによって、私の体のコンディションは元に戻り、無事に夫を見送ることもできました。

大阪に住んで介護させていただきたい

ある時、私の訪問先の老夫婦の奥さまが先立たれて、残ったご主人さまは、ご子息さまの住んでいらっしゃる大阪に移ることになり、その際にご子息さまから「現地のサービス付き高齢者向け住宅に入居することになりました。市村さんにも大阪に移って父をみてほしい。」と申し出をいただきました。私はそのご主人さまの事を思うと、大阪に移り住んで介護させていただきたい気持ちはありましたが、個人での雇用契約では不安で心許ないところもありましたので、稲木ケア・サービスと相談して会社契約として亡くなる4年半の間、大阪で介護をさせていただきました。

心がけていることは食事の介助

介護で特に心がけていることは食事の介助です。本人は食べたいけど体力が落ちてしまっているため、思うように食べることができなくなります。なるだけ自分の力を使いながら食事の介助をさせていただき、どう体力を回復させることが大切になります。ときに感情が高ぶったりすること、徘徊する利用者さまに対しては少し離れて様子を見守ることも必要です。そういう時は何かを言って止めること、何かをして抑えるのではなく気持ちが鎮まるまで見守ることを大切にしています。以前は週5日勤務しておりましたが、今は週4日働いています。これからも年を重ねて体をいたわりながら稲木ケア・サービスで頑張っていきたいと思います


市村 多美枝
訪問介護員2級養成研修課程修了 (70代) 勤続12年