冬季の食中毒に注意しましょう!
寒い季節になりました。冬はおいしい食材が増える楽しみな時期ですが、同時にノロウイルス等を原因とする感染性胃腸炎が多発する時期でもあります 。
「自分は大丈夫」と思っていても、ノロウイルスは非常に感染力が強く、わずか10個〜100個という少量でも感染してしまう怖いウイルスです 。
今回は、福井県等からの注意喚起情報をもとに、家庭や職場でできる食中毒予防のポイントをご紹介します 。
ノロウイルスとは?
ノロウイルスは手指や食品などを介して感染し、おう吐、下痢、腹痛、発熱などを引き起こします 。
潜伏期間(感染してから発症するまでの期間)は24〜48時間と言われています 。
主な感染ルート
- 加熱不足の二枚貝(カキなど)を食べた場合
- 感染した人が調理を行い、食品を汚染させた場合
- ドアノブやスイッチ等に付着したウイルスが手を介して口に入った場合
徹底解説!予防の4つのポイント
食中毒を防ぐために、以下の対策を心がけましょう。
1. ウイルスを「持ち込まない」
調理をする人は日頃の健康管理が大切です 。 おう吐や下痢などの症状がある場合は、食品を汚染させる恐れがあるため、調理を行わないようにしましょう 。 ※症状が出ていなくても感染している場合(不顕性感染)があるため、常に手洗いを徹底する必要があります 。
2. ウイルスを食品に「つけない」
最も基本で重要なのが手洗いです。
- トイレの後、調理の前、食事の前には石鹸と流水で十分に手を洗いましょう 。
- 食品に直接触れる際は、使い捨て手袋の使用も有効です 。
3. ウイルスを「やっつける」(加熱)
ノロウイルスは熱に強いウイルスですが、十分な加熱で死滅させることができます。
- 85℃で90秒以上の加熱が必要です 。
- 特にカキなどの二枚貝は、中心部まで十分に加熱しましょう 。
- 「加熱調理用」と表示されているカキは、絶対に生で食べず、必ず加熱してください 。
4. ウイルスを「ひろげない」
万が一、家庭内で感染者が出た場合や、調理器具の管理には注意が必要です。
- まな板や包丁などの調理器具は、専用のものを使うか、その都度煮沸消毒などを行いましょう 。
- おう吐物や便の処理をする際は、換気をし、使い捨て手袋やマスクを着用して速やかに処理してください 。
冬の美味しい食事を安全に楽しむために、手洗いの徹底や十分な加熱など、一人ひとりが予防を心がけましょう。
参考情報
福井県では冬季食中毒予防注意喚起を行っています 。
詳しくは県のホームページや厚生労働省のQ&Aなどもあわせてご確認ください 。
- 福井県ホームページ 感染症・保健衛生
- 厚生労働省ホームページ ノロウイルスに関するQ&A